[ITODA.COM] ツイート集
復興支援日記 (2013)
急遽日本へ飛ぶことになった。目的の場所は福島第一発電所。構内作業員に応募した。すべては宿舎入りしてからとのことで、1週間後の集合場所へ向う。構内の作業に就く道筋には、健康診断と試用の壁がある。心変わりとギブアップの穴もある。無知ジジイの恥覚悟の冒険旅。追々時々リポートしてみたい。
[2013-5-23 19:28 twitter.com/yitoda/status/...
福島第一原発構内作業員。ウェブでの求人広告は多くない。仮登録した後の電話面接でも、その仕事のデリケートな性格を窺わせた。応募者も少ないのだろう。即の仮採用で、宿舎入りの予定を訊かれる。雇われる会社の名前も宿舎の場所も知らされない。若干の不安はあるが、まさかジジイの誘拐もあるまい。
[2013-5-25 17:39 twitter.com/yitoda/status/...
Expendable。エクスペンダブル。消耗品。原発構内作業の内容を電話で説明されている時に、頭に浮かんだ言葉。希少の原子力技術者の代わりに前線へ出て作業し、被曝量がいっぱいになったら、お払い箱になる。福島第一原発は戦場なのであろう。困難な戦いはいつでも、消耗品の消耗から始まる。
[2013-5-27 18:16 twitter.com/yitoda/status/...
テレビにウェブに、福島第一原発関連のニュースは嬉しくないものが多い。誇張や過剰の臭いもするし、元気を貰えるわけでもないし、詳しく追いかけていない。何事も、百聞は一見に如かず。なのだが、3日後になった宿舎入りまで、空想と妄想の時間がもう少し続く。たかが出稼ぎ。惑わない。気負わない。
[2013-5-30 17:54 twitter.com/yitoda/status/...
昨夜、宿舎入り。大きめの民家のような、民宿のような。大部屋で14人で寝て、今朝は5時半には動きが始まった。昨日入った新人はあと二人。1〜2週間は、健康診断や書類の用意ために、待機になるとか。昼間の時間つぶしが、しばらく続く。ニュースもそんなになさそう。
[2013-6-4 06:38 twitter.com/yitoda/status/...
第3日。健康診断。血液検査の結果待ちだが、高血圧も大病もさほど問題なし。最初の壁クリアか。この部屋の住人は12人に減り、さらに今日一人去った。汚染水の問題で、構内作業の開始が遅れ、宿の中は疑心暗鬼、不満、不安が渦巻く。様々な背景や動機で集まった人たち。夜ごとの酒宴が続く。
[2013-6-5 21:25 twitter.com/yitoda/status/...
この宿舎には、総勢27人が暮らしている。新顔の作業員は、一階の大部屋に11人。古顔は二階。朝晩の食事と寝るスペースが与えられ、集団生活をする。福島第一原発の構内へ突入する戦士たちをもてなすにはチトお粗末だが、住宅事情の良くないいわき市では贅沢は言えないのだろう。辛抱と待機が続く。
[2013-6-6 21:42 twitter.com/yitoda/status/...
原発関連の求人が、環境省や厚生労働省を中心に一括して行われているのではなく、それぞれの土建会社やハローワークに委ねられていることに驚き、嘆く。おまけに、東電のスケジュールは遅れに遅れ、作業員も会社もみな振り回されている。待機が長く、やる気をなくして去る者が続出。改善を心より祈る。
[2013-6-6 21:56 twitter.com/yitoda/status/...
1階の大部屋で暮らす11人の内訳は、20代3人、30代3人、40代3人、50代2人。2階はよく分からないが、60代が2人いる。偶然だろうか、世代が分散している。余計なお世話なのだろうが、20代30代の若者たちを、どうしても痛々しく見てしまう。かつ尊敬心を持つ。出会いや縁が楽しい。
[2013-6-7 22:23 twitter.com/yitoda/status/...
第6日。午後から雨。また一人去った。家族に悲しい出来事があった。朝4時に車で羽田空港へ向かったが、その出発まで有志たちが、酒を付き合った。6時半に仕事に出かけるのに、年齢や世代を越えて、深夜に未明に、笑いを重ねた。悲しみと人の温かさに、今日はちょっとホームシック。
[2013-6-8 19:37 twitter.com/yitoda/status/...
日曜。爽やかな晴れ。週に一度の休み。疲れていないのだろうか。早朝から洗濯掃除整頓に、みな忙しくしている。昼にはソバをふるまってくれる大人がいて、若者たちが喜んで食べていた。休みにも関わらず、これからミーティング。契約、条件、日当、予定、見込みなどなど、もう少し見えるようになるか。
[2013-6-9 20:39 twitter.com/yitoda/status/...
宿入りから1週間が経った。やったことは、健康診断と健康保険証の取得だけ。人生で一番長い7日間だったかもしれない。昨夕のミーティングは、契約等のことではなく、宿での集団生活について。中学生の修学旅行でもあるまいに、いい大人たちが注意されていた。もっと根本的な問題は、先送り。忍耐か。
[2013-6-10 19:15 twitter.com/yitoda/status/...
宿舎には、既に原発敷地内で働いている人が数名いる。原発に関係のない、つなぎの仕事に出かけている人たちも多い。除染の仕事が、モデル地区を中心に近々始まるようだ。構内作業の方も、動きが出ている気配。8月からの本格再開のニュースがテレビで流れていたから、辻褄が合う。もう少し、あと少し。
[2013-6-10 19:38 twitter.com/yitoda/status/...
待機やつなぎの仕事を、一概に会社のせいにはできないのだろう。収入のメドが立たずに、経費だけが膨れ上がっていくのは、作業員も会社も同じ。ゆえに、日当の正確な金額すら計算できないのだろうか。かたや不正なマージンや劣悪な労働管理の歴史もあって、みなの疑心暗鬼も無理はない。動きが出ろ!
[2013-6-10 19:41 twitter.com/yitoda/status/...
東電のイヌ。政府の走狗。原発作業員をそう呼ぶ人がいるようだが、はてさて。反原発。脱原発。宿舎内で議論することはほぼない。金が目的で集まってるから? その動機が理解し易いなら否定はしない。ヒーロー願望? そう単純なら苦労はない。何を決めつけても構わないが、オレたちは淡々としてるぜ。
[2013-6-12 19:32 twitter.com/yitoda/status/...
第15日。数日前から除染の仕事の話が交わされるようになったが、具体的な動きは、今日はなし。構内作業については、まだ形も見えない。今週に期待するが、私自身が疑心暗鬼に囚われ始めてきた。この会社は、ゼネコンから数えて4次請けと聞く。すべては遥か上の話。ひたすら忍耐なのか。
[2013-6-17 23:52 twitter.com/yitoda/status/...
昨日、被災地を訪れた。前回は広野町の津波の爪痕を眺めただけだったが、今回は、避難者の仮設住宅を見ることができ、警戒区域に入ることができた。楢葉町と富岡町の無人の家並みや商店街には、その異様な光景のために、言葉も出ない。2年以上もの時間が重くのしかかり、復興の遠さに、涙だけが出る。
[2013-6-18 00:32 twitter.com/yitoda/status/...
第19日。3ヵ月の原発構内作業の求人に応募して来て、メドの立たない待機が続いていたが、やっと動きが出た。正確には、動きを作った。もっと短い期間で被曝量いっぱいになる構内作業を要望したところ、会社のOKが出た。例によって待ちが入るが、気にならない。今はアホのようにワクワクしている。
[2013-6-21 20:26 twitter.com/yitoda/status/...
第21日。富岡町を再び訪れることができた。警戒区域や帰還困難区域では、時間が止まっている。地震と津波の苛烈な姿がほぼそのまま残る。かたや、住居や田畑の跡には雑草が逞しく育ち、鮮やかな緑が悲惨を覆い始めている。いつまで止まるのか。いや、止めるのか。どこまで覆うのか。いや、隠すのか。
[2013-6-23 20:13 twitter.com/yitoda/status/...
第22日。来週から大熊町での除染の仕事が始まる。2週間の待機が4週間になったが、いよいよ作業そして試用の始まり。先週希望した短期の構内作業は、すぐ始まるものではなく、希望して就けるものでもなく、待ちの間に除染をやるのはありがたい。にしても、第一原発の大熊町で何故今除染なのだろう。
[2013-6-24 18:22 twitter.com/yitoda/status/...
嘘の平和に酔い痴れろ。偽りの自由を楽しめ。悲惨なものには目をつぶれ。他人のせいにして正義面しろ。批判と文句の他は脳を働かすな。身体を動かさずに口だけ動かせ。いつでも言い訳を用意しろ。ヤバいことは隠せ。会社には金をたかれ。国にもたかれ。義務など果たすな。それがお似合いだぜ、日本人。
[2013-6-24 20:10 twitter.com/yitoda/status/...
第26日(昨日)。大熊町本格除染の教育があった。施工主の施設へ行き、書類の提出、ごく簡単な面談、放射線および除染の講習を受けた。午前だけで百名を越えるほどの新しい作業員。イカつい兄ちゃんやオヤジたちが真顔で静かに、何度も繰り返される指示や注意に耳を傾けた。やっと心の準備が整った。
[2013-6-29 12:26 twitter.com/yitoda/status/...
大熊町除染。作業服、ヘルメット、全身化学防護服、保護メガネ、マスク、綿とゴムの手袋が支給される。全て税金であろう。長靴だけ自前。これほどの保護具に身を包まねば内部被曝を受ける場所での作業になる。放射性物質除去業務と呼ばれる。相変わらず、具体的な場所と作業は不明。すべては月曜から。
[2013-6-29 12:43 twitter.com/yitoda/status/...
再度、大熊町除染。発注は環境省。施工は清水・大林・熊谷のJV。除染場所は、住居、道路、山林、農地、墓地等。請負は二次まで、または三次まで。このあたりがグレーなのだが、詳細は自主規制する。テレビや新聞の取材は拒否していないとのこと。ツイートも、たぶん写真付きで、続けられる、か、な。
[2013-6-29 15:23 twitter.com/yitoda/status/...
第28日。明日から除染のはずが、2、3日延びるとのこと。理由は、放射線管理手帳が出来ていないため。通称、放管手帳。原子力関連の仕事をする人たちの必携の書類。心の準備が、ちょっと拍子抜け。さらに大熊町への車での通勤時間がかなり長いらしい。本来の目的の構内作業は、いろんな意味で遠い。
[2013-6-30 21:00 twitter.com/yitoda/status/...
大熊町。除染で稼ごうとする出稼ぎ野郎の分際で、避難者に申し訳ない気がするが、この町に帰還して元の生活を取り戻すことは、不可能ではないだろうか。日本中から嫌われている原発関連の廃棄物。大熊町にそのゴミを捨て、第一原発とともに葬り去ることが、日本のために一番いい選択ではないだろうか。
[2013-7-1 22:36 twitter.com/yitoda/status/...
[続き] 問題は、被爆線量が高い中での廃棄物処理施設の建設。そして、大熊町の避難者に用意する代替地や手当や職であろうか。隣の双葉町や富岡町はどうなるのか。根っこにあるものは、常に第一原発。これを潰さぬ限り、日本は前へ進めないはず。なのに、ゴミのことでは、日本全国、みんな冷たいぜ。
[2013-7-1 22:56 twitter.com/yitoda/status/...
第33日。未だ除染始まらず。1週間遅れの月曜開始も怪しくなった。いい加減な報告で、訂正ばかりしているようで恐縮するが、これも現実。誰のせいかも分からない。宿舎の中は「小人閑居して不善をなす」の状態。無論、自分も含めて。金ない、働けない、遊べない。さらに鬱陶しい梅雨。愚痴少々御免。
[2013-7-5 01:57 twitter.com/yitoda/status/...
第35日(昨日)。古い友人たちが陣中見舞いに来てくれ、前日から楽しい時間を過ごし、私自身はかなり気晴らしすることができた。みなで富岡町を訪れ、市街地や沿岸部の現状を各自が目に焼き付けていた。別れて宿舎に戻っても、特にニュースはなし。今週の過ごし方を想うと、気の晴れも曇りに変わる。
[2013-7-8 20:47 twitter.com/yitoda/status/...
Jビレッジに置いてある東京電力からのお知らせの裏面。第一原発廃止のロードマップ。ウェブでは探せなかったので、ここにアップする。分かりづらく、勘違いさせる書き方だが、燃料取り出しに8年、燃料デブリ取り出しと解体に2〜30年。長く、遠い。
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[2013-7-8 21:14 twitter.com/yitoda/status/...
第38日。除染の開始、不明。短期被曝の構内作業の開始、不明。ウェブの広告の3ヵ月の構内作業(本来の目的)の開始、不明。まるで、日本という国の矛盾と土建業界の薄汚い問題が、ここに吹きだまりになっているようだ。しかも、大震災から2年4ヵ月も経つ。この国は、永遠に変われないのだろうか。
[2013-7-10 16:28 twitter.com/yitoda/status/...
第45日。まだ除染が始まらない。17名の短期作業員の内11名は、線路除染や森林除染などで、汗まみれで働いている。残りが貧乏くじ。一次請けの会社の力関係のせい。大熊町除染からの撤退。などの噂を聞いたが、この手の噂話は書き出せばキリがない。敵は除染ではなく、第一原発。何度も己に言う。
[2013-7-16 12:14 twitter.com/yitoda/status/...
第49日。死んだ人間の魂が霊界に戻ると言われる日数。私も霊界ならぬアメリカへ一旦戻ろうかと迷うこの頃。いやいや、復興支援の「ふ」の字もやっていないのに、おめおめと帰るわけにはいかない。同宿する著名な写真家から火傷する程の熱を浴び、決意を新たにした。今日は友人達の陣中見舞を受ける。
[2013-7-21 09:57 twitter.com/yitoda/status/...
第50日。一昨日と昨日、友人達から強烈な刺激を受け、初心を取り戻し、少し広い視野を得たようだ。巨大で不可視な壁の如き原子力行政のからくり。無知無関心な大衆。無力なメディア。富岡町をまた訪れつつ、何かを垣間見た。敵は福島第一原発の残骸より遥かに大きい。どう戦うのか。何ができるのか。
[2013-7-22 17:27 twitter.com/yitoda/status/...
第52日(昨日)。ついに仕事が始まった。広野町での除草作業。原発事故の被災地での、国道6号線沿いの、除染ではなく、単に草刈り。発注は国土交通省。放射線量の検査は行われず、当然危険手当もつかない。これを復興支援と呼べるかどうかは微妙だ。試用の始まりでもあり、深く考えないことにする。
[2013-7-24 21:02 twitter.com/yitoda/status/...
除染によく似た除草で4日間、超久しぶりの肉体労働をやった。太陽が顔を出さなかったのが救いだが、吹き出す汗の量には閉口した。お盆前まで続く。今月初めからのはずだった大熊町の除染は、どこへ行ったのやら。変わってお盆過ぎからの、原発構内作業の噂が出た。除草で助走。もひとつ、除草が序奏。
[2013-7-28 15:45 twitter.com/yitoda/status/...
頭を使わずに手足に徹するつもりで乗り込んだ福島だが、実際に目で見て、耳で聞くものが増えると、どうしても頭が動き出してしまう。心の痛みは言うまでもない。この国は何かがおかしい。みんなどうかしてる。文句ばっかり、せせら笑い、諦め根性。負の波動は放射線以上にパワフルなのか。変わろうよ。
[2013-7-28 16:26 twitter.com/yitoda/status/...
広野町除草作業。被曝の危険性が極端に低いから、除草なのかと推測していたが、作業する国道から入る道路で、除染が行われていることを知った。休憩していた交差点の歩道の横で、0.6 μSv。除染目標の約2.5倍。除草は対策を講じていない分、ちっとも安全ではないようだ。何なのこれ、の世界。
[2013-7-30 22:27 twitter.com/yitoda/status/...
第59日(昨日)。大熊町での除染の仕事が突如復活した。当初の予定から丁度1ヵ月遅れ。森林除染で始まる。防護服は着ないとか。広野町での除草作業は終了段階にあるが、途中で抜けることになる。軽いジョークのつもりだった「除草で助走」が真実になった。日本で最も危険な区域の一つについに入る。
[2013-8-1 21:04 twitter.com/yitoda/status/...
福島第一原発の構内作業員日記として、真実を伝えようと書き始めたツイートだが、すっかりプー太郎日記になってしまっていた。長すぎる「第1部 待機」だったが、やっと「第2部 除染」を始めることができる。これもまた、どれほどの長さになるか不明。短い期間で「第3部 原発構内」へ移りたい。
[2013-8-1 21:19 twitter.com/yitoda/status/...
第60日(昨日)。大熊町除染初日。朝7時、朝礼。急拵えの広場に7〜800人はいただろうか。全員ヘルメットに作業服。住民のいない大熊の町外れでのこと。異様な光景だった。後に新人教育。この日25人。作業服等の支給を受け、WBCと呼ばれる被曝量の測定で、午前は終了。午後はさっそく作業。
[2013-8-2 22:52 twitter.com/yitoda/status/...
大熊除染第2日(第61日)。昨日の午後と今日、森林除染に携わった。枝払い、草刈り、土の剥ぎ取り、集積、運搬、袋詰め。ほとんど全てが手作業。支給を受けた作業服上下は、すぐにドロドロになった。線量6μSv。防護マスクは息苦しいが外せない。汗まみれの身体はクタクタ。除染、恐るべき仕事。
[2013-8-2 22:53 twitter.com/yitoda/status/...
大熊除染第5日(第66日)。朝から晴れ。広野での除草作業を含め、初めて真夏らしい作業になった。前日午後は、雷雨の中での作業、待機、撤収だったが、湿度の高さに全身汗まみれ。今日は、気温の高さに全身汗まみれ。水分補給を十分にしながら、泥まみれもなんのその、人気のない山林の除染が続く。
[2013-8-7 22:15 twitter.com/yitoda/status/...
大熊町除染等工事。これが正式名称。700人前後の作業員が、朝礼後に町の各所へ散って行く。我々の除染場所は、国道288号線を車で20分ほど上がったところ。田村市との境界が近い。森林の除染は、住居、道路、線路などのそれよりも、作業が厳しいらしい。雑木、枝、草、枯れ葉、土。何でも扱う。
[2013-8-7 22:25 twitter.com/yitoda/status/...
前にも書いたが、なぜ今大熊町の除染をするのだろう。せっかく除染しても、第一原発の方から東風が吹けば、元の木阿弥になるはず。そんな状態で、住民が戻って来れるわけがない。ましてや我々の除染は、人里遠い山の中。誰のため、何のため。そんな疑問が沸き上がるが、打ち消しながら作業に没頭する。
[2013-8-7 22:29 twitter.com/yitoda/status/...
第69日。昨日で大熊町除染は一段落。来週は丸々一週間の夏休み。たった7日の作業で、あちこち身体が痛む。休み中帰省や旅行をしてみたい気もするが、まずは休養。望みの原発構内の作業は、防護服を着るからもっと暑いはずだが、森林除染ほどの肉体労働ではあるまい。身体を鍛える機会に恵まれたか。
[2013-8-10 14:03 twitter.com/yitoda/status/...
盆休みを利用して、現在東北を旅行している。太平洋岸を南下中だが、JRにも三陸鉄道にも不通区間があり、予定通りに動けない。津波が凄まじかったことを、2年半経とうとする今も、電車の窓から、あるいは町中を歩きながら、伺い知ることができる。福島だけが被災地ではない。当たり前のことを識る。
[2013-8-15 23:51 twitter.com/yitoda/status/...
東日本大震災を忘れるな日本人。2年以上も経ってから訪れてエラソーに言えることではないが、今回、宮古、釜石、気仙沼、女川、石巻を歩き回り、夜には飲み屋さんで話を聞きながら、心底そう思った。もっと関心を持って欲しい。もっと見守って欲しい。できれば訪れて欲しい。声なき声が私にささやく。
[2013-8-20 22:46 twitter.com/yitoda/status/...
田んぼがない、家がない、砂浜がない。駅がない、道がない、人気がない。あるのは、工事用の車両と重機、一見平穏そうな町の姿、地元の人たちが抱える深い心の傷。行政の矛盾や問題も、復興を食い物にするゲスの魂も、臭いとしてある。被災地から見る日本は、悲しくて、力強い。無関心ではいけない。
[2013-8-20 23:45 twitter.com/yitoda/status/...
大熊除染第10日(第80日)。出稼ぎには長めの夏休みが終わってから今日で3日目だが、特に伝えるニュースはない。相変わらず大汗をかきながら、草、木、土、そして道具と格闘している。一昨日は熱中症寸前の作業員が数名いた。昨日は雨で半日の作業になった。事故も怪我もなく、順調に進んでいる。
[2013-8-21 21:28 twitter.com/yitoda/status/...
大熊除染第12日。昨日から現場が変わった。とはいえ、森林除染に変わりはない。山の中にある住居と、周りの農地や道路を含む土地から20メートル奥まで、平地も斜面も急斜面も、林の中も草地も、土までこそぎとってきれいにする。草刈機以外、袋詰めまで全て人力。工事と称する、途方もない土方だ。
[2013-8-23 22:30 twitter.com/yitoda/status/...
森林除染詳細。立ち木は4mまで枝を払い、小木は切り、雑草は刈り、全部をレーキや熊手や素手で集め、枯木、枯枝、枯葉も集め、草の根や苔も土付きで削って集め、それら全ての放射性物質をブルーシートに包んで担いで運び、トンパックと呼ばれる黒い大袋に詰める。この作業をただひたすら繰り返す。
[2013-8-23 23:01 twitter.com/yitoda/status/...
夏休み中に訪れた初めての三陸海岸。物見遊山の気持ちなどすぐに消し飛び、被災地巡りの旅になった。自由の少ない列車とバスでの移動の中、被災地の姿を写真に撮ることは難しかった。旅行全体のアルバムは諦め、最もインパクトが強かった女川を紹介する:itoda.com/photos/albums/...
[2013-8-25 19:30 twitter.com/yitoda/status/...
大熊除染第18日。今週から土曜も仕事。一昨日から3日間、ぶり返した暑さのためにかなりバテた。NHKが大熊町の再生と復興に関する番組のために取材をするとかで、集合時間は早くなり、除染八則なるものを唱和させられたり、規律面でもうるさくなった。外ヅラ一大事の日本企業。やる気が削がれる。
[2013-8-31 20:59 twitter.com/yitoda/status/...
大熊除染第21日。雨で仕事はなし。とはいえ、集会所に一旦行ってからの中止決定だから、早起きをして通勤の往復をして、無給。嬉しいやら悲しいやら。時は金なり、とは日本語でも英語でも諺だが、下請けや労働者の自由時間はタダで使うというのが、日本の場合はかなりの真実。頭もシステムも古過ぎ。
[2013-9-4 20:56 twitter.com/yitoda/status/...
大熊除染。金の話。日当六千円、環境省からの危険手当一万円。コンビニのアルバイト並みの日当から、寮費、食費、車両費を差っ引かれて、手取りは危険手当の額丁度。これがフツーなのか、会社が阿漕なのか、もっとひどい現実もあるのか。矛盾だらけの除染業界。復興支援のボランティアと思うしかない。
[2013-9-4 21:16 twitter.com/yitoda/status/...
大熊町除染。盆明けから作業員が増え続け、900人を超えた。独断と偏見で言えば、質の良くない、金だけ目当の人間が多いようだ。達成感が薄く、労働管理にうるさく、健康への危険性がある。真面目に長く続ける方がどうかしている、とも言える。そんな中、気のいい働き者たちも多々いる。頭が下がる。
[2013-9-4 22:05 twitter.com/yitoda/status/...
大熊除染第26日。わずか数週間前の暑さなどどこへやら、阿武隈の山の中の現場には、秋の気配が漂う。作業はやり易くなったが、一汗かいた後の身体が、休憩中に初秋の風に冷やされる。体力の消耗が減り、水分補給も減ったが、夜のアルコール補給が増え、寝不足の朝が増える。秋空、秋雨、飽きの除染。
[2013-9-10 20:43 twitter.com/yitoda/status/...
福島第一原発の構内作業員に応募して、この宿舎に来てから丁度100日目。長く待機させられ、先月から除染をやりながら、未だに原発のことは何の音沙汰もない。テキトーな広告に騙されたか。出会った会社が不運だったか。初心を貫徹したいが、同時に撤退の段取りを考えるこの頃。人生ままならぬ、か。
[2013-9-10 23:57 twitter.com/yitoda/status/...
大熊除染第28日。昨日から現場が変わった。集会所にごく近い、大川原と呼ばれる地区の杉林。作業車の駐車場所から、福島第一原発の建物が遠くに見える。今日の空間線量は毎時約13マイクロSv。年間に換算すると約113ミリSv。さすがにビビる。作業員も危険だが、住民は帰還できるはずもない。
[2013-9-12 22:54 twitter.com/yitoda/status/...
大熊町除染。1000人近い作業員を動員して、避難している住民のためと称する、環境省がプロデュースする意味のないパフォーマンスだとしたら、歴史に残る大茶番だろう。関心の薄い国民、何も言わないマスコミ、金だけが目当の作業員。日本国という劇場は、福島を舞台にして、破滅劇を興行している。
[2013-9-12 23:41 twitter.com/yitoda/status/...
KY。空気読めないではなく、危険予知。除染用語というより土建用語だろうが、ケーワイの言葉が毎日聴こえる。大熊町の除染現場では、毎朝数十分チーム全員で、危険予知活動なるものが行われ、何がどう危険なのかを確認し合う。署名もする。安全第一の根本は、一人KY。自己保存本能と推論能力、か。
[2013-9-22 15:57 twitter.com/yitoda/status/...
ご安全に。やはり除染ではなく土建の業界語だろうが、毎朝朝礼の最後を締めくくる、儀式的な祈り。なぜかユーモラスな響きを感じる。違和感もある。何よりも安全を重視する作業現場。何よりも成果を重視する現場の現場。矛盾を埋めるものが、危険予知。建前マイナス本音イコールKY。人生、ご安全に。
[2013-9-22 15:58 twitter.com/yitoda/status/...
1F。いちエフ。福島第一原子力発電所の略。原発事故や被災地に関連する人たちの隠語。2Fも使われる。第一原発の音が長く生々しいためだろう、ちょっと気取った言い回しでイメージ化する。除染作業の休憩時間に、車の窓から見える1F。憎い敵だったはずが、今は叶わぬ恋の相手のようだ。叶え給え。
[2013-9-22 16:30 twitter.com/yitoda/status/...
大熊除染第39日。来週に県の副知事と町長が、除染現場を視察に来るとかで、集会所の近くの農地13ヘクタールを急遽300人で除草することになった。除染外作業という、訳の分からない文字が書かれた腕章をあてがわれ、台風一過の秋晴れの下、草刈に勤しんだ。やれやれ。楽だったから良しとするか。
[2013-9-28 00:51 twitter.com/yitoda/status/...
収穫の秋。福島県産の農産物や海産物が市場に出回り始めた。ローカル中心のようだが、東京などの大市場へ出荷したいという話を聞いた。はてさて。放射能検査は万全なのか。風評被害をもたらす消費者や野次馬たちの無知は治ったのか。失われた産業を取り戻そうとする福島。支援は格好だけでは済まない。
[2013-9-28 21:12 twitter.com/yitoda/status/...
除染は自然破壊。現場でのある班長さんの言葉。家屋、農地、山道などの周りに生きる雑木や雑草。厳密な意味で自然かどうかはともかく、我々作業員にとっては単に廃棄物または除去物。蜂、虻、蚊は敵。蛇は余興。放射能汚染も自然破壊のはずだが、除染ほど目に見えない。懐の深い自然。汚染は文明破壊。
[2013-9-29 18:43 twitter.com/yitoda/status/...
大熊除染第43日。昨日の午前は雨の中の作業。今日は雨で半日の仕事で、しかもほとんど車の中での待機。台風シーズンは、身体を休められるが、金が稼げないうえに、風邪ひきが続出している。10月から集会所が新しく広くなり、心機一転と思いきや、古顔には疲れが見える。せつなく厳しい仕事、除染。
[2013-10-2 21:38 twitter.com/yitoda/status/...
福島の復興支援に来て、今日で122日目。原発構内で作業することだけをモチベーションにして、頑張ってきたつもりだが、この会社経由では福島第一原発には入れないことが確定した。待機篇、除染篇と続いたツイートだが、第3部の原発構内篇は無期延期になる。残り11日の除染作業。安全に。適度に。
[2013-10-2 21:58 twitter.com/yitoda/status/...
大熊除染第47日。朝礼で久しぶりに作業人員を数えてみたら、1000人を超えていた。その人員を報告する会社は25社。JVが管理監督する1次請負企業であり、大半が大熊町または双葉郡の会社と聞く。その下に2次請負企業が存在するが、総数は分からない。さらに3次、4次、5次と会社が連なる。
[2013-10-8 23:19 twitter.com/yitoda/status/...
[続き] JVが定める請負の階層は2次まで。つまり3次以下の会社は、JVと環境省にとっては存在しない会社。実情は、その存在しない会社の正規と臨時の従業員が除染の現場を支える。JVも環境省も知らない訳がない公然の秘密。雇用保険も賃金支払もこのカラクリに従う。壮大な欺瞞。悲痛な茶番。
[2013-10-8 23:22 twitter.com/yitoda/status/...
JV。ジョイントベンチャー。大熊町の除染は、清水・大林・熊谷JVが施工主。特定建設工事企業体、との訳を見たが、除染のどこが建設工事なのか理解に苦しむ。3社の企業体のはずだが、大熊は清水の担当。それも1次請負企業の出向で賄う。おいしい目をみられるベンチャーは、トカゲの尻尾でもある。
[2013-10-9 22:06 twitter.com/yitoda/status/...
除染の現場に福島の人間が少ないことが悲しい。福島出身のある作業班長の言葉。実際、少ない。双葉町や大熊町は、原発を誘致しておいしい目をみてきた。周りの町しかり。県しかり。避難先のいわきで軋轢が生まれている。自業自得の言葉まで出る。手当という金の有無が拍車をかける。修羅と餓鬼の世界。
[2013-10-9 22:25 twitter.com/yitoda/status/...
国土の喪失。あるマンガで使われていた言葉だが、原発事故がもたらしたものは、正にそれなのだと、除染をやりながら、つくづく思う。3年手つかずの農地、3年空き家の住居。山菜採りも渓流釣りもできない山、汚染水が流れ出る海。失ったものの大きさに比べ、得たものは少ない。関心同情すら少ない。
[2013-10-9 23:04 twitter.com/yitoda/status/...
大熊町除染。私の労働はあと残り2日。除染プロジェクトは3月末まで続く。11月からは寒さ対策にタイベック(防護服)を着るとか。逆に、いつでも着なければならないほど放射線量が高いが、熱中症や作業効率低下の理由で、今まで着ていなかったということ。知る気はないが、作業がどうなることやら。
[2013-10-13 20:48 twitter.com/yitoda/status/...
[続き] そうやって大熊町を除染しても、住民の帰還は最低2、3年後と言われる。つまりまた同じところを除染するはず。何度でも。ある人々は言う、それでいいのだ、と。土建会社が潰れずに続き、働く人間が食えるから、と。かたや東京五輪の土建も到来。しかも首都圏の日当。除染は人を保てるのか。
[2013-10-13 20:50 twitter.com/yitoda/status/...
WBC。ホォールボディーカウンター。放射線関連業務に就く時、そして離れる時、必ず受けなければならない内部被曝のチェック。つまりセシウムうんたれをどれだけ体内に摂取したかを調べられる。世界でも類を見ない壊れた原発の収束作業と大規模な除染作業。作業員は科学や医学に貢献するモルモット。
[2013-10-13 20:52 twitter.com/yitoda/status/...
危険手当。環境省から払われる、放射線量の高い場所で働く者たちへの特別手当。一日1万円。日当(労働報酬)とは別。大熊町だけで毎日1000万円が飛ぶ。全て税金。この手当、将来何が起こっても、例えばガンに冒されても、訴えたりしませんという口止め料の意味合いも持つ。強烈な自己責任の世界。
[2013-10-13 20:53 twitter.com/yitoda/status/...
大熊除染第53日。今日で私の除染は終わり。3ヵ月足らずの復興支援だったが、大部屋で雑魚寝して、朝5時過ぎから12時間以上拘束され、日本の一番暑い時期に、日本で最も放射線量の高い町の一つで作業をして、お金を稼がせてもらった。怪我もなく終えられたことが何より。残るはWBCと健康診断。
[2013-10-16 00:29 twitter.com/yitoda/status/...
140日近い福島の滞在が昨日終わった。健康診断でもWBCでも問題は見つからず、一安心。福島第一原発の短期構内作業員として、実情を伝える予定で始めたツイートだが、除染の現実をある程度伝えただけで、休止することになった。読んで頂いていた方々へ感謝と謝罪の気持ちを表します。
[2013-10-19 06:00 twitter.com/yitoda/status/...

 原発作業員日記 (2015)原発作業員日記 (2014)

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