[ITODA.COM] ツイート集
原発作業員日記 (2014)
復興支援日記 (2013)
さてリターンマッチと思いきや、福島第一原発の作業員の求人が意外に少ない。お盆明けの大量導入を期待していたが、ウェブでの広告はパっとせず、逆に応募者は多そうだ。50代後半の未経験者。おまけに住基カードも健康保険証も、日本へ転入してから。電話をしても色好い返事が来ない。気長にやるか。
[2014-8-29 17:55 twitter.com/yitoda/status/...
2年越しの復興支援。とはいえ、無邪気で無知だった去年に比べて、肝心の支援心のような気持ちが少ないことに、我ながら戸惑う。ボランティアと違い、有償の労働。2度目ともなれば、本物の出稼ぎ。日給は高いが良く、請負次数は低いが良い、と欲も出る。前提と動機は、原発作業員の不足。初心不可忘。
[2014-9-21 21:02 twitter.com/yitoda/status/...
[続き] 一方福島は、除染と廃炉を地元産業の太い柱にして、復興の真っ只中。望まれている人材は、支援だ奉仕だと煩くて使い難い奴らではなく、共に復興に長く携わってくれる人たち。去年除染現場でそう感じ、今年ウェブの求人広告を見てそう想う。震災3年、復興産業、変わらず残る、死んだ原子炉。
[2014-9-21 22:31 twitter.com/yitoda/status/...
原発作業員が大量に増えているとの記事を読んだ。汚染水処理など予測はしていたが、春は準備が整わず、夏の防護服の着用はさすがに自信がなく、などと言い訳しているうちに、波に乗り遅れたようだ。不足が言われつつ、増えている作業員。良否の判断に迷うが、原発事故の収束作業が加速することを祈る。
[2014-10-11 14:52 twitter.com/yitoda/status/...
ポンコツおやじの冒険旅。去年の私の無邪気な気負いなのだが、出稼ぎでも支援でもなく、イチエフの原子炉建屋がゴールの冒険、と極力思うようにしていた。結局除染まででリタイアした旅を、今年続けられることになった。宿舎で知り合った20代の若者の仲介で、会社も現場も決まった。再度福島に入る。
[2014-10-19 14:26 twitter.com/yitoda/status/...
いわき市に入って8日目。社長と面談し、健康診断を受け、必要書類を取得し、放射線防護教育をJ−ヴィレッジで受講した。イチエフへの突入は来週になる気配。宿舎は古い汚い3DKの一軒家で、六畳間を一人で使っている。労働条件、雇用者倫理、待機期間、生活空間、作業現場。何もかもが去年と違う。
[2014-11-1 19:00 twitter.com/yitoda/status/...
去年の除染の仲間が二人、昨日遊びにきた。飯館村で除染をしているとか。彼らだけではなく、あの宿舎にいた連中の多くが、福島に舞い戻っているとか。技術も経歴も問われず、比較的高い日給で、宿舎や食事が用意されるような現場は、ここ福島にしかないのであろう。放射能を無視すれば、出稼ぎ天国か。
[2014-11-3 15:57 twitter.com/yitoda/status/...
放射能と放射線。除染や原発作業の事前講習で必ず教えられる区別。放射能は、放射線を出す能力のこと。つまり「放射能を浴びる」という表現は、間違い。浴びるのはガンマ線などの放射線。また、放射線を浴びたら人体が放射能になる、というのは甚だしい無知。日本中の誤解と無知が、福島の姿を歪める。
[2014-11-3 15:16 twitter.com/yitoda/status/...
福島に移住して二週間。K建設の事務所でイチエフ入場のための送り出し教育を受け、J−ヴィレッジ(東電)で新規従事者の登録手続きを済ませた。来週月曜からいよいよ地獄の一丁目での土木作業が始まる。一念発起してから一年半。やっとここまでこれたことに感謝しつつ、興奮と不安が心を波立たせる。
[2014-11-7 23:14 twitter.com/yitoda/status/...
ルポ漫画「イチエフ」が出版されたことは知っているが、まだ読んでいない。私なりのイチエフを、エッセイ等で書き終えてから読むつもりだが、いつになるやら。いずれにしても、私の原発作業員日記は重複を免れまい。東電の情報規制もあって、書けることには限界がある。期待せずにおつき合いくだされ。
[2014-11-8 16:44 twitter.com/yitoda/status/...
被曝三題。まずは自然被曝。地球生命は、宇宙から大地から空気から、そして食物から、放射線を浴びている。飛行機に乗ればもっと浴びる。日本の平均値は、除染の目標値の倍の年間約2mSv。その5倍以上を浴びる国もある。放射線、見えない、聞こえない、臭わない。無視するな、舐めるな、怖がるな。
[2014-11-8 20:09 twitter.com/yitoda/status/...
外部被曝。人体の外から放射線を浴びること。日本人は3度も大量被曝の悲劇を経験したが、経済論理と便利主義と忘れやすい民族性のおかげで、4度目の可能性は消えない。国土を喪失し、避難民を生み出した原発事故は戦争で、イチエフは戦場だ。作業員、怖くはないぜ、被曝など、敵を葬る、我らは戦士。
[2014-11-8 20:11 twitter.com/yitoda/status/...
内部被曝。口、鼻、傷口などから放射性物質を体内に取り込み、その放射線に曝されること。比較的粒の大きいアルファ線やベータ線によって、細胞や組織が壊される。原発作業員はマスクや防護服などによって取り込みを阻止するが、油断やルール違反で被曝する。WBCでの検知が頼りの、ちとヤバい被曝。
[2014-11-8 20:12 twitter.com/yitoda/status/...
イチエフ構内作業の初日。無事に終了。区域内の建造物の多さ、巨大さ。車両や重機の多さ。汚染水タンクの多さ。作業員の多さ。入域と退域の手続きの煩雑さ。着用する装備の多さ。拘束時間の長さ。海の青さ。大熊町の悲惨さ。書きたいことが多すぎて、結局何も書けない。ボチボチやらせていただきたい。
[2014-11-10 20:35 twitter.com/yitoda/status/...
原発作業5日目。雑固体と略称される、巨大な廃棄物焼却設備の建設工事に携わっている。イチエフ内で毎日大量に使って捨てる防護服や手袋などを焼却する施設。200人以上が働く、バリバリの土木現場。その中で雑工と呼ばれる雑務や補助の仕事を担当している。明日土曜も出勤。筋肉痛が始まっている。
[2014-11-14 19:49 twitter.com/yitoda/status/...
イチエフ内の放射線量はかなり低くなっている。構内のほとんどの場所は、一般作業服とマスクと靴カバーだけでOK。作業現場の周辺は、毎時0.001mSv。年間換算で9mSv弱。外部内部ともに被曝の心配はほとんどない。それでも汚染検査は厳しく、作業も全身防護服(カバーオール)を着て行う。
[2014-11-14 20:03 twitter.com/yitoda/status/...
訂正。イチエフ構内のほとんどの場所は、一般作業服とサージカルマスクと手袋(綿手)と靴カバーだけでOK。作業時の装備については、後ほど。
[2014-11-15 18:27 twitter.com/yitoda/status/...
原発構内作業の1週目が終わった。首痛と肩痛に悩まされ、どうなることかと心配したが、何とか凌ぐことができた。体力のない土木のシロウト。作業時間が短めで助かるのだが、若干申し訳ない気もする。12月から3号機の建屋に入るため、身体慣らし、環境慣れ、装備慣れに丁度いい現場だ。がんばっぺ!
[2014-11-16 12:29 twitter.com/yitoda/status/...
雑固体の雑工隊の一日。朝4時前に起床。J−ヴィレッジへ行き、身分証とガラスバッジを受け取り、6時発の連絡バスに乗る。イチエフの入退域管理棟に着き、マスクや綿手などを着用し、APDを装着して、構内バスに乗り、5、6号機のサービス建屋(休憩所)へ。全身防護服に着替え、軽い打ち合わせ。
[2014-11-16 13:19 twitter.com/yitoda/status/...
[続き] 現場までシャトルで移動。8時からラジオ体操と朝礼。午前中は休憩を返上して作業し、代わりに長めの昼食。新しい防護服を着て、短めの午後の作業。3時発の構内バスで入退域管理棟へ戻り、汚染検査を受け、連絡バスでJ−ヴィレッジへ。帰宅は、出発から13時間後。朝夕共に太陽はいない。
[2014-11-16 13:21 twitter.com/yitoda/status/...
放射線防護の装備。現場によって装備が若干異なる。全身防護服はタイベックやカバーオールとも呼ぶ。頭はつば無しの帽子に防護服のフードにヘルメット。メガネ(ダテ眼鏡)。マスクは、全面マスク以外の4種類の中から選ぶ。下着の上下。二重の靴下に安全(長)靴。三重の手袋(綿手、ゴム手、軍手)。
[2014-11-16 20:27 twitter.com/yitoda/status/...
補足と訂正。タイベック、カバーオールともに、製品名。全身防護服の訳語ではない。タイベックの名が広まったが、今はタイ製または中国製のカバーオールを着る。装備のうちヘルメットと安全靴は、所属会社の支給。ダテ眼鏡は108円の自腹。他はすべて、東電? 税金? 全面マスクの辛さは、来月に。
[2014-11-17 19:09 twitter.com/yitoda/status/...
喫煙所。5/6号機サービス建屋(休憩所)の2階に上がると、ヤニの臭いがする。臭いを辿って行くと、元VIP室の喫煙所に着く。十数畳のヤニ色のその部屋は、いつもほぼ満員、煙モウモウ。20代〜60代、若造から怖いオッサンからジジイまで、知らない顔が並ぶ。煙草1本で3本分の特殊な社交場。
[2014-11-18 21:05 twitter.com/yitoda/status/...
大熊町。国道6号線が開通している今、原発事故の犠牲になった町々の悲惨さは、誰でも車の窓から眺めることができる。去年富岡町の通行止めで4度引き返し、大熊町の西側で除染に従事した私は、今年イチエフからJヴィレッジへ戻るバスから垣間見る。背筋に悪寒が走り、胸に熱いものが込み上げてくる。
[2014-11-23 22:00 twitter.com/yitoda/status/...
[続き] ススキの原になってしまった田んぼ。ほぼ全て通行止めの横道。放ったらかしの家々、スーパー、飲食店。双葉町、浪江町、南相馬市、まだまだ続くのであろう。多くの人たちに、とくに職場や自宅で当たり前のように電気を無駄使いする人たちに、是非とも見て欲しい景色だ。いや、絶対見るべきだ。
[2014-11-23 22:02 twitter.com/yitoda/status/...
全面マスク。来月からの作業の前に、慣れるために着けてみた。いやはや、キビシい。頭と顎を締める構造で、少しでも緩んでいると窓が曇る。頭を締めすぎると頭痛が始まる。顔が痒くても、汗が目に入っても、何も出来ない。外せば被曝、緩めても被曝。やっと初めて怖いと感じた。先輩作業員達はスゴい。
[2014-11-24 22:31 twitter.com/yitoda/status/...
退域。雑固体の作業は今日で終わり。本格的な建設現場で、重機、工具、資材、ルールなど何も知らず、百数段の足場の上り下りにヒーヒー言うシロウトおやじが、何の役に立ったのか疑問だが、二週間一応真面目に勤めた。明日は、電離検診、WBC、登録解除などの退域手続き。数日おいて、ついに、本番。
[2014-11-24 23:20 twitter.com/yitoda/status/...
イチエフで働いていることを知った友人知人の反応は様々だが、大雑把に言って、2つに分かれる。そんなところで働くほど困ってるの、と言う(思う)連中。率直にリスペクトを示す人達。現場の作業員も含め、前者の方がかなり多いようだ。職業、労働、金、支援、冒険、義務、戦争。あなたは、何を想う?
[2014-11-26 00:25 twitter.com/yitoda/status/...
福島第一原子力発電所の2号機及び3号機の原子炉建屋での作業が、いよいよ始まる。一昨日は放射線教育、明日は入域登録、明後日は実地教育、と聞いている。作業は瓦礫の撤去、そのための遮蔽など。放射線を15mSv受けたら作業終了。その他の詳しいことは一切不明。2年越しの夢が、今週から叶う。
[2014-12-3 10:48 twitter.com/yitoda/status/...
何から書けばいいのやら。初めてイチエフに入った時と同様、初めて見る1〜3号機の周辺や3号機タービン建屋の中は、筆舌に尽くし難い。スゴい、ヤバい。そんな陳腐な表現しか結局捻り出せない。10数分建屋の中にいただけで、先週までやっていた作業の1日分の被曝線量の5倍。地獄の3丁目は怖いぜ。
[2014-12-5 21:42 twitter.com/yitoda/status/...
まずは装備。頭は、ヘルメット、カバーオール(タイベック)のフード、綿帽子。顔は、全面マスクにテープで目張り。インナーの上下は1枚以上。自前のパンツは捨てる覚悟で履く。手は、綿手の上にゴム手を3重以上。足は、安全靴、靴下2枚以上。カバーオールの上にアノラックの下。装着は大事な仕事。
[2014-12-6 12:29 twitter.com/yitoda/status/...
線量計。合計4つの被曝線量計を身につける。APD(警報付ポケット線量計)とクイックセルバッジ(ガラスバッジ;積算個人線量計)は、イチエフ作業員共通。今回はAPDをもう一個、カバーオールの上に装着する。指には、リングバッジ。高汚染のものを触った時のため。まるでイチエフとの婚約指輪。
[2014-12-6 12:31 twitter.com/yitoda/status/...
APD。作業員番号を記憶し、オンライン接続できる優れもの。先週までの作業では最大0.3mSvのものを使ったが、今回は2.0mSvに設定し直して使う。これが鳴動すると大変な面倒が生じるそうで、さらに1.5mSvに設定されたものも装着する。これが鳴ったらソッコーで退避。何度鳴るやら。
[2014-12-6 12:35 twitter.com/yitoda/status/...
誰にも褒められない、誰にも感謝されない。原発作業員の仕事のこと。マスコミのおかげもあって、東電憎しの感情や古いニュースからの先入観が、多くの人の知性を麻痺させている。いつまでヤクザだピンハネだ線量隠しだ、と言うのだろう。3年半経って変わっていないのは、福島を見る目と思う気持だけ。
[2014-12-6 23:01 twitter.com/yitoda/status/...
30〜40年。聞く度に延びていくイチエフの廃炉計画。不足していくであろう作業員。一つ提案がある。窓際族や、早期退職を迫られたり役職を剥奪される人達は、イチエフに来ればいい。無論会社はゼネコン等と交渉して、60歳までの様々なものを保障する。会社人生の最後に、きっといい経験が出来るよ。
[2014-12-7 01:58 twitter.com/yitoda/status/...
3号機タービン建屋の中での作業は、一言で言えば、ロボットの介護。免震重要棟からリモコン操作されるマシン群の補助やメンテナンス、と言われた。その簡易ロボット達が、超高線量の中で除染をして、人間が入れる場所を少しずつ増やしている。宇宙もそうだが、放射線の世界は人と機械の役割が逆転する。
[2014-12-7 02:19 twitter.com/yitoda/status/...
汚染検査。作業を終えてサービス建屋に戻り、カバーオールや軍手などをゴミ箱に放り込み、使った半面または全面マスクをレジ袋に入れて検査台に載せ、汚染検査のボックスに入る。待つこと数秒。異常ありません。そう機械に教えられてから出て、検査を受けたマスクを持って、休憩所へ向かう。1日数回。
[2014-12-7 17:43 twitter.com/yitoda/status/...
[続き] 帰りは、入退域管理棟に戻ってから、作業服や私服で再度同じ検査ボックスに入る。持ち込んだバッグなどは、別の検査機でチェックされる。異常なしで、やっとJ−ヴィレッジへ帰るバスに乗る。異常あり? 汚染源を取り除くまで自由になれない。所持品は最悪持ち出せない。車両はまた別の話。
[2014-12-7 17:44 twitter.com/yitoda/status/...
車両サーベイ。イチエフに出入りする車両の汚染検査等を行う、24時間365日稼働の部署。カバーオールに半面マスクを着けGM管を持った作業員が、一台一台、トラックは荷台も積み荷も、検査する。汚染が見つかれば、除染に回して、再検査。除染しきれない車両は構内保管。汚染拡散防止の最後の砦。
[2014-12-7 19:22 twitter.com/yitoda/status/...
イチエフ構内で驚くことの一つは、車両の数。それも、動いていない車両の多さ。車の買取屋さんが大喜びしそうだが、構内から出すには汚染検査と除染が必要。建設資材しかり。赤く錆びた鉄筋などがゴロゴロ転がっている。鉄屑屋さんが泣いて喜びそうだが、持ち出すにはやっぱり除染。どうするんだろう。
[2014-12-7 20:00 twitter.com/yitoda/status/...
3号機タービン建屋での実作業2日日。まずは線量。若者言葉で言えば、マジでヤバい。2日で約1mSvの放射線を受けた(喰った)。このペースなら仕事は30日で終了(パンク)。ゲームに例えれば、マジなライフポイント。残量の多い作業員が、ヤバい所へ行く。戦争なら特攻隊。緊張と興奮の最前線。
[2014-12-9 20:58 twitter.com/yitoda/status/...
要介護ロボット達の世話は、さほど大変ではない。特別な技能など必要なく、作業時間はあっけないほど短い。だが彼らは、超がつく汚染物。4重5重の手袋の上に、ベータ線遮蔽手袋を重ね、さらにゴム手を重ねて作業する。バッテリー交換や搬入搬出の度に、そのゴム手を取り替える。我らは超特殊介護士。
[2014-12-9 21:55 twitter.com/yitoda/status/...
しかしまあ、3年半経っても、3号機原子炉建屋の本当の入り口を、まだ人間が越えることはできない。入れるのはロボット達と、彼らの調子が悪くなった時のスーパー特攻介護士だけ。その手前の「松の廊下」とシャレた名前のついた薄暗い通路が、我々の普段の作業場。放射能の恐ろしさ、つくづく想う。
[2014-12-9 22:23 twitter.com/yitoda/status/...
3号機タービン建屋での作業の第一週が終了。トラブルがあった今日の被曝線量は0.8mSv。自己最高。5日間で合計2mSv強。かなりのハイペースだが、気にもしていない。被曝量の評価は、法的、医学的、元請的、請負会社的、そしてマスコミ的に、異なる。無知無学が、不要な恐怖を生み出すだけ。
[2014-12-12 21:09 twitter.com/yitoda/status/...
しつこく汚染と被曝。多くの人が勘違いしているが、放射線を喰らうこと(外部被曝)は、汚染ではない。被曝によって最悪細胞や組織が破壊されたとしても、インフルエンザではあるまいし、他人にうつることなどない。物や人に放射性物質が付着して、放射能(放射線を出す能力)を持つことを汚染と呼ぶ。
[2014-12-13 12:09 twitter.com/yitoda/status/...
[続き] 1〜3号機の原子炉建屋の中を筆頭に、イチエフとその周辺には高低様々な汚染物がある。我々の相棒のロボット達も、扱う工具も、壁も床も、放射線を浴びせてくる。が、最も気を遣うのは、放射性物質のお裾分けを貰わないこと。装備が多重構造なのも、何度もの汚染検査も、すべてはそのため。
[2014-12-13 12:10 twitter.com/yitoda/status/...
ヤバい。怖い。気にしない。発言に矛盾があるが、イチエフ作業員のこの複雑な思いを分って頂けたらありがたい。汚染まみれの現場では、常に緊張を強いられる。無謀やミスは迷惑。無能や臆病は邪魔。だが仕事の本質は、線量を喰うこと。いつかはお払い箱。しかし無駄に喰いたくない。慌てず急げの究極。
[2014-12-13 16:28 twitter.com/yitoda/status/...
昨年書きなぐったツイート80本余りを、復興支援日記と名付けてまとめてみました。今年書いている原発作業員日記の前振りになります。つぶやきの連鎖をお楽しみください:
itoda.com/yitoda/tweets/…
[2014-12-16 16:58 twitter.com/yitoda/status/...
現在進行形の原発作業員日記です:
itoda.com/yitoda/tweets/…
[2014-12-16 17:00 twitter.com/yitoda/status/...
どうやら、作業前に聞いた瓦礫の撤去や遮蔽の仕事は、やることはなさそうだ。主に、2機のロボットの搬入、搬出、メンテ。しばしば、高線量現場へのミニ特攻隊。15mSv の最大被曝量は 18mSv に引き上げられた。来週は、夜勤(早朝勤)だとか。せっかく辿り着いた夢、長く色々見てみたい。
[2014-12-16 19:58 twitter.com/yitoda/status/...
3号機の建屋への本当の入り口は、エアロックと呼ばれる。その前の小さな踊り場が、我々の一応の最前線。そこからロボット達を出し入れする。だが時々、そのエアロックの中へ突入する。見た目、ただの暗闇。なのにアドレナリン全開。全面マスクの中は軽い酸欠。戻れの声。APDの警告音。スリル満点。
[2014-12-16 20:24 twitter.com/yitoda/status/...
再度APD。警告音を何度も出す。設定された最大線量の5分の1毎に、短く鳴く。甲高い鳥の声のような、前は可愛く、今は嫌な音。高線量のエリアに入る時など、よく鳴る。APDが3回、2個で6回鳴ったら、要注意または退避申請。まだ、その経験はない。短めの作業時間で、意外に大事にされている。
[2014-12-17 18:28 twitter.com/yitoda/status/...
被曝量。年間最大で、今の日本は50mSv、国際標準は20mSv。1日最大で、日本は2.0mSv、今の現場の計画は0.3mSv。中々計画通りにいかない。年間18mSvでリタイアになるのは、次の仕事(例えば除染)のための線量を残すのが理由。20mSvを最大とする元請が多いから、とか。
[2014-12-18 18:21 twitter.com/yitoda/status/...
[続き] ゼネコンの中には、40mSvが最大のところもある。この被曝量、一つトリックがある。年間は、実は、年度。つまり、20喰っても40喰っても、4月1日にはゼロで再スタートになる。原発作業員優先のような法令。だが、5年間で最大100mSvという壁もある。結局平均20。心配ない。
[2014-12-18 18:22 twitter.com/yitoda/status/...
去年見た夢が、今現実になっている。1Fの建屋の中で、働いている。しかも、3号機。それも、除染の時に羨ましがっていた、2次請負会社。仕事も推測通り。熟練者や経験者や正社員の代わりに、線量を喰らうこと。彼らが現場に少しでも長く残ることが、能率や安全性を高める。改めて思う感謝と満足。
[2014-12-18 19:01 twitter.com/yitoda/status/...
来週からの夜勤は、来月からになった。シフトではなく配置替え。同じ3号機建屋の大物搬入口での作業で、3台目のロボットの世話とか。年末年始休みも3日増えて12連休。元請のT社に合わせるとか。もっと事前に色々知りたいところだが、計画自体が動いている気配。想定外や予定外はある程度フツー。
[2014-12-20 18:49 twitter.com/yitoda/status/...
3号機建屋での作業第11日。配置変え初日。初物が多かった。休憩所は、例の免震重要棟。作業後の身体の汚染検査が手作業なのには驚き。線量の高い大物搬入口の開閉は、ちょっと緊張。新たな2機のロボットとご対面。2号機建屋の通路もウロウロ。明日から2日は、やっぱり夜勤とか。もう寝なくちゃ。
[2014-12-22 17:32 twitter.com/yitoda/status/...
1F3号機建屋内外での作業。今年の仕事納めは、休み返上で今日になったが、結局休憩所での待機だけ。楽ちんだけどヒマ。喰った線量0.02mSv。免震重要棟の中でのこの数字は少々驚き。汚染検査が手作業なのは当然か。約3週間の今月の現場。被曝線量合計4.55mSv。あと2ヵ月は持つかな。
[2014-12-25 21:05 twitter.com/yitoda/status/...
夜勤(早朝勤)は、午前2時のJ−ヴィレッジ集合から始まる。3号機の大物搬入口を開くと線量が上がるため、周辺の作業員がいない時を狙う。第1班が、開いてロボットを搬入して閉じ、前半待機の第2班が、同様に搬出する。その他細かい作業、色々。線量に、時間制限と寒さが加わる。来年から本格化。
[2014-12-25 21:30 twitter.com/yitoda/status/...
福島第一原発への道。国道6号線から東に入り、少し進むと看板が現れる。さらに進むと、一般車両を追い返す検問がある。その先は、放置された家や会社が並び、イチエフの敷地が始まる。周りは、元田んぼ。除染していない帰還困難区域。淋しく危険な道。
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[2014-12-31 02:34 twitter.com/yitoda/status/...

 原発作業員日記 (2015)復興支援日記 (2013)

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